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ダムネーション 天罰のakubiのレビュー・感想・評価

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)
5.0
ひとびとの陰鬱のようなたちこめる霧。じっとりとぬかるんだ大地で、いまにも沈んでしまいそうな バー・タイタニックで、護るものを持ちあわせないわたしたち。いつまでも降りやまない 雨 をじっと待つ、或いは 雨 に踊ってしまう??ダンスは「身体の発する優しい言葉」だから。?
みなひとしく、なにかの罪を抱えて生きている。しようのないことを抱きとめて、誰かを嗤って。ひとって滑稽で自分勝手で可笑しいよね。そんなわたしたちを天使は哀しそうに眺めていた。

石炭を載せた滑車が何処にもゆけない魂を運んでいるみたいで、それを覗く逆光でうまれるあなたの影が、闇の深淵みたいですいこまれた。だからわたしはとても安心する。かりそめの希望の光はいまは、いらないから。
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