なんかタルベーラって特徴的なショットはあるけど作家性みたいなものはあまりないような気がする。難解に見えるし確かに話は追いにくいけど、昨日観た同時代人ジャームッシュとは違う意味でわかりやすい映画だと思う、タルベーラ以外ではホラーでしか見たことないドリーショットとかが多いのも含めて。初期2作とは明らかに別モノの気魄を纏ってはいるが、それに関してはむしろクラスナホルカイ・ラースローという作家への関心がまたしても膨らんだ。翻訳出ないかな…
とはいえ個々のショットの見事さは文句なしに一級品なので見応えは充分ある。警察署の密告シーンとかどうやって撮ってんの？？クラリネットが鳴ってるのに奏者が思いっきり息継ぎしてたり、明らかに人工の雨なのがバレるような降らせ方してたりと、わざとか知らんがお約束を前景化させるような箇所が見られた。犬が元気。
