豪華なカメオ出演や豊富なパロディネタで、コメディ要素は一作目より格段に面白くなったように思う。R15指定ゆえのバイオレンスな不謹慎ギャグや、Xフォースのメンバー達がたたみ掛けるようなテンポで、次々と命を落としていく様子はブラックな笑いを誘う。無残に殺害されるシーンさえも痛快な娯楽作品として描いているのも本作の特徴と言えるだろう。
基本的にはギャグ映画ではあるが、アクションシーンもキレがありアイデア満載である。特に幸運な能力をフルに活かした“ドミノ”の独創的な戦闘シーンは、まるで「ピタゴラスイッチ」を観ているような爽快感を味わえた。
誰もが笑って楽しめ感動できる一級のエンタメ作品であることは間違いないが、“デップー”の魅力にさらに嵌りたい方は、マーベル作品をある程度事前に予習しておいた方がいいだろう。
