面白かった。
美術と詩が素晴らしい。
日本らしい不気味さ、見たいな。
薄暗くて自分の息遣いと風の音しか聞こえてこないお寺とかお墓に居る時に本能的に感じる怖さみたいなものがあった。
自分を表現するための虚構、という解釈でいいのだろうか。
愛と憎しみ、過去と現在、生と死、虚構と現実、正しいか正しくないか、などの対比が多く見られた。
これらの相反する要素同士がうまく混ざることなく混沌とした状態なのがこの映画なのかな。
親の存在と自己の確立。
自己表現のために虚構を描く、しかし親を殺してしまったらその虚構とは一体誰のものなのか。
だから虚構の中ですら親を殺すことができない。
過去から現在へ。
私とは何なのか。
付きまとう悩みが混沌とした虚構となって現れている。
にしてもあー、苦悩の人生。