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淵に立つのprmlscrmynのネタバレレビュー・内容・結末

淵に立つ(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

夫婦で経営する町工場で、夫の知人が急に働き始め、さらに住み込みまで。最初は戸惑う妻だったが、プロテスタントの美徳で彼を受け入れるが…。
最初は温厚に思えた知人(浅野忠信)が、静かに本性を表し始めるが、最後までよく分からないのも不気味。赤が印象的に使われていて、普段着ていた真っ白な服を脱ぐシーンや、橋の上に不気味な笑みを浮かべて立つシーンなどは印象的に残る。
最後の構図は、幸せだった頃の写真に寄せられ、生き残った者の背負うものの大きさを思わせる。
「淵に立つ」なだけに、本人達は落ちず、周りが落ちてしまうことに苦しみが生まれる。キリスト教的なテーマも思わせる理不尽さ。
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