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淵に立つのmomopipi2のレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
4.0
凄い映画だとは思う…んすけど汗

妻であり、母である‘‘女”はある行為をきっかけに崩れ落ちていく。
底なしに落ちていく彼女の精神はクライマックスのある行動とともに‘‘文字通り”最後の落下を迎える。
物語の転換点になりうる一連の彼女の行為は始まりから終わりまで‘‘キリスト教における罪”をなぞり、侵し続ける地獄への道である(劇中でカトリックとプロテストを区別し、自身をプロテスタントだと主張するところからも罪に対しより意識的なのは明らか)。
後半における潔癖描写は、単に「潔癖症」それだけの意味ではなく、外界の‘‘罪や穢れ”から娘を‘‘白く”保つという非常に示唆的な行為である。

ここが納得できなーい笑
てか、この手の映画を観るたびに、未だに女性は罪を‘‘背負わされないといけない”のかと思ってしまう。例えばその根本を問うてくるトリアーのアンチクライストとは別で、この映画からはそこに対するアイロニーは感じられない。ゔーん…結局どこかで女性を面倒くさく、身勝手な生き物として描いてしまってる様に見える笑
多分、そこも織り込み済みで、だからこそ‘‘あの旦那”で‘‘あの男”、だとは思うんすけど…納得はしずらい。

ぶっちゃけ男でも女でもいちいちめんどい奴はめんどいだろ笑

あと、マジで夫、もっとちゃんと‘‘会話”しろや。ちゃんと奥さんに敬意を払え。

ちなみに同作を観た知り合いが劇中で印象的に使われる‘‘赤”を、「(わざとらしすぎて)ト書きに書いてあるんだなって思うわ。」って言っていたらしく、鋭い!って思いました♪

色々思うとこあったけど面白かったです♪
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