マドリッドからバルセロナ、そしてトレドまでの絶景。米国人の建築家と現地ロマのハーフ美女との恋。トラウマ抱えての車移動。いちいち牛やロバが道にはだかる田舎道。女に付きまとう自称婚約者の男に追われつつのほど良いサスペンス。何処へ行ってもフラメンコとスパニッシュギターの音色。海を臨む素晴らしい廃墟。空は抜けるように青く、海は何処までも深い。「あんたが人魚なら陸には帰らない」と、粋な漁村の男たち。ロマの村も子供が集まってきたりダンスや歌があったりで、もっと見たいな〜。夜道で音楽に誘われて突然のカタルーニャ・ダンス。雨宿りからの夜店でクジラの玩具のプレゼント。何も解決してないがラブイズOK的な終幕。海に捨てるには勿体ない指輪。

ロマへの偏見、差別に溢れまくって封印されたらしいシーゲルの幻の一本。
キスしたら壁にストーカー元カレが張り付いてたり変な映画ではあるけど、陰影の濃い黒のよく出た撮影や、フラメンコシーン、少女たちが歩いてていきなり手を叩くとか好きなシーンも多い。
ラストの決闘も好き。

初鑑賞。

シーゲルが描くラブストーリー。

全く違和感なし！というより良いです♪
スペインの映像が美し過ぎます。
当時、この作品を観てスペインへ旅行した人が激増してそう(笑)
そのぐらいに魅力的です。
主人公の男性が恋に落ちる女性がロマ民族とスペイン人のハーフという設定がストーリーに深さをもたらしています。
スペインを全く知らない方には豆知にもなります。
いいわ～サルダーナに憧れる♪

シーゲルの恋愛ものもっと観てみたかった。
ただ、連名になっている監督の演出も影響していたのかもですが…