パキスタン、ラホールのビッグバンド、サッチャル・スタジオの話。
ムガル帝国のときからラホールはインド亜大陸の音楽の中心地として栄えた。
だが70年代、イスラーム法により音楽が一気に衰退。その後若者の興味はロックへ。そして古典音楽の聞き手はいなくなった。
今やパキスタンではミュージシャンは低カースト。だから練習は防音室で行うし、ミュージシャン家系であることを周りに隠しながら生きる。音楽をやっていると白い目で見られる国なのだ。
「このラーガ(施法)が表現してるのは僕たちの世界観だ。痛みや悲しさだ。時分が痛みを抱えてないと魂のこもった演奏はできない。それを目指すなら悲しみを引き出せ。」
確かに曲調はどことなく悲しげ。
パキスタンの古典音楽をもっとたくさんの人に聞いてもらうべく、ジャズに挑戦。
アレンジで演奏したテイクファイブがBBCでとりあげられ一気にヒットチャート1位に。
アメリカのビッグバンドとセッションしすることに!
だけど練習で何度も躓く。文化の差もあるし、すり合わせも難しい。
練習の途中でシタール奏者が降板にされそうになったり、大丈夫かな~。どんどん雲行きが怪しくなる。
だが本番、シタールのイントロでお客さんがわ〜!と沸いてからみんな表情が一気に明るくなって!私も嬉しかった。自信を取り戻して生き生きと楽しそうに演奏してたのが最高だった。
もっとパキスタンの古典音楽や文化を知りたいなあ。
トライバルなテイクファイブ凄い良かったなあ。