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パンズ・ラビリンスのkatomのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
5.0
9月で日本での上映権が切れるということで久しぶりの鑑賞。にしても記憶してた以上に暗い話だった。

舞台は内戦時のスペイン。ラスト王国に帰れて幸せそうなオフィリアと、対照的にオフィリアを失って絶望しているメルセデスを比べると涙がブワーっと止まらなかった。おとぎの国はオフィリアの空想の産物にすぎかったのではないか、彼女は本当に幸せになれたのだろうかと不安な気持ちになる。

やっぱりパンズ・ラビリンスといえば途中でメルセデスが歌う特徴的な鼻歌。そして冒頭とラストの衝撃的なカット。物語は悲しいけど、数年前にどハマリして何度もみていた頃を思い出して懐かしい気持ちになった。

また、チョークで地面や壁に扉をかけばおとぎの国と現実的に繋がったり、白紙の本に突然文字が現れたりと幼少期のワクワク感が彷彿する。

国内最終上映なのは悲しいが映画館でみることができて本当に良かった。またどこか遠い国で上映する機会があって縁があればその時は是非劇場まで足を運びたい。
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