エアール

ガール・オン・ザ・トレインのエアールのレビュー・感想・評価

3.7
エミリー・ブラント×レベッカ・ファーガソン×ヘイリー・ベネット共演でお贈りします。
ポーラ・ホーキンズの同名小説が原作で、テイト・テイラー監督が映画化。

お三方とも素晴らしいのですが
やはりレベッカ・ファーガソンが一番のお気に入り。
MI ローグ・ネイションの時も堪りませんでしたけど、愛人を経て人妻、そして母親に落ち着いた今回もまた
堪りませんでした 笑

記憶がひとつのポイントとなる本作
ーーもしかしたら自分の知らぬ間に
自分の身近にいる人(達)によって
その人らの都合のいいように
作りかえられ、刷り込まれてるかもと思うとゾッとする話 笑


舞台となるアーズリー=オン=ハドソン。
ニューヨーク州ウエストチェスター郡アービントンにある鉄道の駅名。

レイチェル
・・夫のトムと離婚し、まだ立ち直れずにいる元妻。
演じるはエミリー・ブラント。
アルコールに溺れ、記憶喪失も度々。
そんな彼女の密かなお楽しみは
毎日乗車する電車の車窓から
かつてトムと暮らしていた家の近所に住む”理想の夫婦”を眺めること。

そんなある日
いつものように車窓から眺めていると
”理想の夫婦”の妻が夫ではない他の男と不倫している現場を目撃してしまう。

後日
真相を確かめるため電車を降車し件の妻に近づこうとするレイチェル。
件の妻の姿をトンネル付近で見かけ
自身もトンネルに近づくが
何者かに襲われ鈍い痛みとともに意識が遠のく。

目を覚ますと住まいのバスルームにいた。
頭から血を流して倒れていたのだ。
意識があった直前の記憶が思い出せない。

さらに後日
件の妻がトンネルで見かけた日以来行方不明となっていること、
その後一部腐乱した死体となって発見されたことを知る。
あの日の”空白の時間”に何か手がかりがあるはずだ。
警察からは任意の事情聴取、容疑者と疑われ、本当に自分が殺したのかもしれないと思い悩む
ーー真相を探るべく
メガンの夫 スコットや分析医のアブディックに接触するも…。

メガン
・・今の人生に決して満足はしておらず
人生をやり直したいと願っている。
不良少女、恋人、ウェイトレス、画廊責任者、子守、娼婦、そして妻といろいろ経験してきた。
今はアナの愛娘イーヴィの子守を任されているが、子どもの面倒など冗談ではない
ーー過去に経験したある悲劇が…。

不眠症で分析医の診療も受けていた
ーー分析医 カマル・アブディックを演じたのはエドガー・ラミレス。

行方不明となり後に死体となって発見される。
しかも妊娠もしていたようだ
ーー鈍器のようなもので殴られたのが致命傷になったことから
地元警察は失踪から殺人事件に切り替えて捜査を続けることに。
はて、誰が彼女を殺したのか??

演じたのは、ヘイリー・ベネット。
彼女もここ最近出演作品が途切れず勢いのある女優さんの1人ですね。
髪金がよく似合う、妙に色っぽい大人のおねぇ〜さんであります。

ちなみに旦那のスコットを演じたのは、ルーク・エヴァンズ。
そう、彼らこそがレイチェルが信じてる”理想の夫婦”であります。

アナ
・・レイチェルの元夫 トムと結婚し、幼い娘 イーヴィに深い愛情を注ぐ
ーートムがレイチェルと離婚する前はトムの愛人でした。

自宅にかかってくる無言電話、
元妻 レイチェルからの頻繁すぎる連絡や接触に異常性を感じ恐れを抱く。


6ヵ月前〜今日に至るまで絡み合う時系列、
登場人物たちの隠された秘密や真相が徐々に見えてくるあたりはよく出来てました。
断片的な記憶やフラッシュバック、
嘘と真実、
さて、犯人は誰なのか?
エアール

エアール