YouTubeで公開されているファンメイドフィルム。プレデターが好きなので、派生作品はおさえておきたいという事で観賞した。わざわざ未公開映画を観るのは久しぶりだ。
メインプロットは第一作目を踏襲しながら、人類と異星人との戦いの舞台を中世ヨーロッパに移し、『天使と悪魔』や『やりすぎ都市伝説』でお馴染みのテンプル騎士団の戦士たちが宇宙からの来訪者プレデターに立ち向かう様子を描く短編。
十字軍VSプレデターという二次創作ならではのマッチメイクがもう面白い。尺が短くテンポがいいし、ロケーションや衣装が素晴らしく、血に汚れた中世ヨーロッパ世界が再現されている。頭部破壊や延髄ぶっこ抜きも見事。チームの紅一点が早々に殺されてしまい頭蓋まで持ち去られてしまうのも男臭い。
強いて言うなら生き残った団長がプレデターを相手に勇猛果敢に一騎討ちを要求するドラマチックな場面を、普通にのぺーっとした感じで撮っちゃってるのが面白くない。他のシーンは空撮を使うなどしてかなり凝っているし、人物配置による画面構成にも工夫がみられるだけに、もう少しロケーションやカメラワークに気を配って欲しかったかな。それでも、意識して粗探しをしないと、悪いところに気がつかないくらいだ。ファン制作映画として申し分ないクオリティなのではないでしょうか。
