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トリプルX:再起動のmのレビュー・感想・評価

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)
4.7
普通の映画がきっちりと真面目に説明しようとする物語の設定やら背景やらをかなり意図的に、良い塩梅でテキトーに流して、ひたすらキャラクター達それぞれ全員の見せ場とイカれたアクションシーンを作る事に注力した事が功を奏した。
主人公たちの随分と楽しげな様子が観客にまで伝わり、不思議な多幸感さえ醸し出している。

キャスティングが成功していて、ドニーさんらアクションスターやインドからの刺客ディーピカさんらアジア圏からの俳優陣、ルビー・ローズらブレイク寸前の若手俳優陣で主人公の周りを固めた事で、映画全体にフレッシュさが漲った。
この手のマッチョ映画にしては不思議と女性の扱いも良く、しっかり現代の「90〜00年代風筋肉アクション映画」となっている。

「ディスタービア」や「イーグルアイ」でヒッチコック愛を炸裂させていたDJカルーソ監督、いったい何故ここに辿り着いたのかはさっぱり分からないが良い仕事ではある。
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