風来坊

トリプルX:再起動の風来坊のネタバレレビュー・内容・結末

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴィン・デーゼルの代表作の1つ「トリプルX」が15年ぶりの製作。主人公ザンダー・ケイジの掟破りの活躍をエクスストリームスポーツを下敷きにしたアクション満載で描くアクション映画。

正直今さら再起動されてもなというのがこの映画を知った時の率直な感想でした。ヴィン・デーゼルの代表作なのは確かですが、コンスタントに製作されてた訳じゃないし「トリプルX ネクストレベル」では当の本人が降板してアイス・キューブに主役が代わりそれが響いて興行的に失敗したので再起動させるほど思い入れがあったんならもっと早くになんかアクション起こしていれば良かったのになぁ。

大体がザンダー・ケイジって「トリプルXネクストレベル」では死んだ設定になってませんでしたっけ?と…散々冒頭から貶していますが、アクション映画好きの私はなかなか楽しんで観ちゃいました(。-_-。)
ブランクを感じさせないザンダー・ケイジの存在感と疾走感がありスケールの大きいアクションシーンは見事と言うしかない。相手にドニー・イェンやトニー・ジャーを持ってくる辺りもアクション映画ファンを意識していて好感が持てます。ただ漫画みたいなアクションシーンが多く、バイクサーフィンには笑ってしまったw

ただ…相手チームに比べてザンダーのチームのキャラが薄いのは気になる…。東洋人同士で被るしトニー・ジャーはこっちに入れるべきだったんじゃないかと思う。まあ最後はああいう事になるんですが…。女性キャラも多過ぎてキャラが立たない。ストーリーは何でもありという感じ、俺が世界を守るいや俺だといつの間にか世界を守る事がお互いのプライド合戦になっているのは笑えました。

ネイマールのネタや失敗作として無かった事にされてた「トリプルXネクストレベル」がまさかのネタにされてたりと面白い。ドニー・イェンがただの悪役を演じるとは思わなかったがやっぱりねという感じでした。トリプルXは一人でなく家族みたいな物という流れは「ワイルドスピード」みたいな仲間で家族で立ち向かうって感じのシリーズ物にしていく流れなのかな?悪くはないし期待しても良いかなという気にはなりました。

お祭りみたいな映画で最初は今更トリプルXかと思っていた私もピンチを楽しみながら世界を守るノリにやられて最後は楽しんで観ていた自分がいました。アクション映画として十分に楽しめる映画だと思います。
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