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蜂の旅人のleylaのレビュー・感想・評価

蜂の旅人(1986年製作の映画)
3.7
娘の結婚式を機に教師を辞め、家族に別れを告げて、養蜂の旅に出るスピロ(マルチェロ・マストロヤンニ)。
途中で出会ったヒッチハイクの少女がどこまでも着いてくるため、放り出すこともできず、流されるまま一緒に旅をする。

スピロと少女は、恋でも愛でもない、ただ互いの孤独を埋めるような関係を築いた。そこには虚しさしか残らない。

恐らく彼女は彼にとっての女王蜂だったのだろう。
愛を交わしながら「飛び立たせて」という言葉を後にして彼女は遠くへ行ってしまった。新しい雄蜂を探しに。
無用になった雄蜂のスピロは、ただ虚しく最後は死を待つだけだったのではないだろうか。と勝手に思った。

独特のいつもの長回しや構図はあまり見られず、少し物足りなさもあり、内容も今ひとつピンと来なかった。

マルチェロ・マストロヤンニはスーツを着るとカッコよすぎる。
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