マルチェロ・マストロヤンニが終始萎びた存在として浮遊するのだけど、突如として『甘い生活』に出ていた、性的な魅力が漲っていたあの俳優の姿を垣間見せる瞬間の爆発力。
それとアンゲロプロス的な構図と撮影…
このレビューはネタバレを含みます
「蜂の旅人」
元小学校教師のスピロは養蜂を営んでいる老人で、娘の結婚を機に蜂を連れて旅に出る。道中ヒッチハイクをしている少女と出会い、しつこく付き纏われてしまう。やっとの思いで一人旅に戻り旧友を訪…
ベルイマンと同じ名称で紛らわしい、アンゲロプロスの方の「沈黙の三部作」その二作目。
とりあえずいい年してまだ性欲我慢できないマストロヤンニが流石にキモかったし、アンゲロプロス映画はピュアで静謐な美…
寡黙な中年が不良少女の面倒を見ながら放浪するロードムービーでありアンゲロプロスにしては歪ながら情緒やアクションがあるので意外と見やすい。終盤、中年の夢か妄想か、少女が裸体になり暗闇の中『マイサンシャ…
>>続きを読むやべぇ女に捕まったと思ってたけど
スピロじいさんも十分
やべぇ奴だった。
2人は
年老いた働き蜂と、
未来の女王蜂という印象。
街から街へと旅をしながら、
スピロはゆかりのある人に会い、
過去と…
旅、旧友との再会、家族の離散、偶然の出会いによって初老のスプロを描く。
スプロが若い女性に肉欲を覚えていることを、はじめから些細に感じとれるように撮っているのがすごい。スプロがキスを迫るのが、妻と…