いかにも平成の低予算スリラーなダサいオープニングにクレジットされる「Lena Headey」という文字列の場違い感(レナ・ヘディは大好き)。監督ロバート・ホールが特殊メイクを務めたドラマシリーズ『サラ・コナー・クロニクルズ』の繋がりなのは、ジョン・コナーを演じるトーマス・デッカーまで登場することから明らかであるが、低予算映画でよく見かけたケヴィン・ゲイジ(『ヒート』のロン毛だ)やジョナサン・シェック(超ハンサム)、そしてテイラー・スウィフトの元彼ルーカス・ティルなんかも出てきて、2009年を感じさせる楽しさがある。
画面がせわしないのはオープニングだけで、全編キッチリ真正面から殺戮を見せてくれるあたりロバート・ホールの自信が伺える。SAW的な編集でガチャガチャとごまかす映画を腐るほど見てきたから、それだけで嬉しい。冥福を祈りたい。