エアール

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのエアールのレビュー・感想・評価

3.3
ソフィア・コッポラ監督の新作であります。
人間の陰の部分と女性視点だからこそ感じとれるものもあったりして、
そこが1ついいアクセントになってるのかな〜と。


1864年
南北戦争期のバージニア州にて
緑に囲まれたところにひっそりと佇む女子寄宿学園、ファーンズワース
ーー園長のマーサをはじめ、
教員のエドウィナ、アリシアら女子生徒5人、
計7人の女たちが各々の役割を担い暮らしている。

生徒の一人がキノコ採りに森へと出かけ
負傷した敵兵と遭遇するところから物語は始まる
ーー北軍のマクバーニー伍長。
撃たれて足を負傷しているようで、思うように身動きが取れないとか。

森で遭遇した負傷兵を学園へと連れ帰る生徒。
味方軍に身柄を渡して始末してもらうか、傷の手当てをし回復するまで面倒を見るか
ーー彼女たちは後者を選択する。

世間から隔離された森奥の学校、
女性だけしかいないそこに
突然 負傷した、紳士的で男前な兵士がやってきて何もないわけがない 笑

マクバーニーに心を乱され、次第に彼の虜へとなっていく女性陣、
欲情と嫉妬の連鎖、
衝動的な行動と逆上、
見え隠れする狂気、
そして女たちは男に対してとある決断を下す…


キノコ採りから始まり、キノコ料理でしめます…と 笑
もう少し用心しないとね。

ニコール・キッドマン、常連のキルスティン・ダンスト、エル・ファニングら、
女性陣の駆け引きがひとつ見所でしょうけど
ずばり注目株はアンガーリー・ライス。
今後もいろんな作品でお目にかかりたいところです。
マクバーニーを演じたコリン・ファレルもいい芝居をしてました
ーー声がいいんだな〜、これが。


怒らせる相手はしっかりと選びましょう。
エアール

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