獣道のマサルさんのレビュー・感想・評価

居場所が無く、地方で暮らす鬱屈感。そして、理不尽な暴力と牛耳る組織たちなど、苦手なテーマの多い作品であったが、補って余りある伊藤沙莉の魅力。
無邪気な姿、朗らかそうな様子（家族円満がこの後に来るであろう悲劇を予想させずにはいられなかった）から、やさぐれ感、割り切って生きてる女性などどのシーンもハマっていたのがさすがだった。
あと、アントニーが（想像以上に）演技が上手。こちらの悲しい結末を、元々が芸人だからこそ何か救いをもって見られたところもあり。