きみどり

ブレードランナー 2049のきみどりのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
1997年は『ターミネーター』の「審判の日」、2001年なら『2001年宇宙の旅』。
名作と言われるSF映画の時代設定には、なにやら特別な感じがあって、その年を超えたり近づいたりするたびになんとも言えない気持ちになります。

『ブレードランナー』の2019年ははもう再来年。本作の2049年は平均余命から考えるとたぶん生きて迎えることになる。

今日聴いたラジオで人工知能が人間を凌駕する「シンギュラリティ」なるものが2045年に起こると予想されていると言ってました。
2049年という時代設定は、すでにSFではないのだなあ…。

ヴィルヌーヴ作品に一貫しているのは、善悪や真贋、存在することの曖昧さや揺らぎだと思っています。禅問答ムービー。
実際に2049年になったら、この曖昧さや揺らぎは観念じゃなくて、現実になるのか。
うう、やはり禅問答。2049年になって見返したらどんな感想になるだろう。
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