Denkishino

ブレードランナー 2049のDenkishinoのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.4
近年、良作なSFが多くてとても嬉しい限り。久々の劇場で、やはり映画は映画館ですね。田舎のレイトショーはお客が私ひとり。まさかの、たったの1300円で貸し切り。

さて、かの有名なブレードランナーの続編。一作目を観た時の、東西文化混在の未来の様子に、とても新しい感覚を感じたことは今でも覚えています。そしてその雰囲気を壊すこと無く、荒廃した世界と洗練された世界の雰囲気は抜群でした。音響もとても良かった。特にBGMは大変に良かったのでは。この世界の様子を現すことに、劇中時間のかなりを費やしている様に感じました。しかしそれを抜いてしまっては、よくあるSFアクションアンドロイド系映画になりがちで、ブレードランナーと言えるには、先ずこの世界感を壊さぬようにとの考慮、配慮がかなりされていたと感じます。ストーリーは、前作より人間とレプリカントとの差はまさに紙一重となった、その悲哀がよくあったと思います。色々と想像し、つい先を読もうとしてしまいそうですが、前述の世界感の考慮、配慮によってその隙をなかなかに与えられなかったと感じると同時に、少々の都合の良い設定かなと感じてしまうものの、最後を読めたとしてもそこが物語の根幹では無いですし、これは確かにブレードランナーだったと思います。配役もとても魅力的でした。レプリカントと人間の差をそれぞれ皆さんよく演じられていた。どこか淡白な冷たい雰囲気が滲み出る感じが、主人公のライアン・ゴズリングはなかなかに好演だったと思います。しかしアナ・デ・アルマスは可愛いですね笑シルヴィア・フークスもあの冷たさ、怒った時の険しい表情は魅力的でした。あんな顔で近くで怒られたくないけれど笑
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