ディグ

ブレードランナー 2049のディグのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
5.0
圧倒的!
今をときめく
世界最高の撮影監督
ロジャーディーキンスの
絵作りがやばい!

正直、あの名作
ブレードランナーを
リメイクすると聞いた時は
不安でいっぱいだったし
前作がアートの世界に
与えた影響は
計り知れません。

名作として名高い映画の
続編を作る作業は
とてつもなく
高いハードルでありながら
本作は、そのハードルを
軽々と超えてきました。

ポストモダンとしての
革命的世界観を超えるには
おそらく
現在最も優れた撮監である
ディーキンスの腕が
必要不可欠だったと思います。

また前作の弱点だった
ストーリーは、
とことん磨かれて
「人間とはなんなのか?」
を考えさせるほど
練り込まれました。
前作の監督の
リドリー・スコットは
CM出身で
絵づくりにしか
興味がないため、
デッカード=レプリカント
という安直なアイディアに
夢中になり、
ストーリーをぶち壊す
寸前で、猛反対する
出演者と険悪になったことが
有名ですが、
(ブラックレインでも
同じように出演者との
トラブルがあった)
本作では監督を
退いてくれたおかげで
ストーリーが
逆に磨き上げられました。

また、おそらく
前作のファンが
最も危惧しているだろう
サントラですが、
大丈夫です!
完全にヴァンゲリス
サウンドを
リスペクトした
作曲になってます!

と、まあ
ストーリー、絵づくり、
文句ない出来で、
「続編にいい映画ってないよね」
とかいう人に、
ブレラン2049が
あるだろーがああ!

のひとことが言える
文句なしの作品でした。
ディグ

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