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カフェ・ソサエティのmajimakiraのレビュー・感想・評価

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)
4.8
楽しみにしていたウディ・アレン最新作、想像の世界に等しい1930年代のハリウッドとニューヨークで人々の熱を帯びた、「カフェ・ソサエティ」を垣間見る。

ハリウッドで過熱する「夢は夢」の世界と、ニューヨークで叶える「現実の夢」の世界の対照も描きつつ、恋と夢の選択と、それに伴う後悔や諦観の機微を、様々な表情が映し出す。
主人公ボビーを演じるジェシー・アイゼンバーグの、巧みな「変化」の演技と共に、そんな選択を経て成長する青年の切なさや逞しさをしっかりと感じることができる。その周囲には可愛げある皮肉とユーモアが期待を裏切らず散りばめられ、この辺りがやっぱりウディ・アレン映画の大好きなところ。

尚、個人的にはブレイク・ライヴリーが大きな目当てだったが、結果としてはクリステン・ステュワートとのダブル・ヒロインにたっぷりと魅せられた。

GW終盤の暑いぐらいの陽射しで「シネマ&さんぽ日和」の中、ぴったりの良作を鑑賞できてとても幸せな日だった(^^)
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