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カフェ・ソサエティのakaneのレビュー・感想・評価

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)
3.4
人柄の良さだけが魅力であった"車のライトの前で震える鹿"ことボビーが、お店を大成功させて、女性経験をたくさん積んで、立派な大人に成長しても、過去に後ろ髪を引かれ煮え切らない思いを抱えて生きていく様子は、滑稽でありながらも人間らしくて、何故か惹かれてしまう。(こんな大人にはなりたくないけど!)

どっちも好きだなんて欲張りだなぁ。
手に入れられずに終わった思い出になど勝てるはずがないんだもん、どんなに頑張ったとしても。時間が経つほど自分の中で都合よく再構築されてずっと心の中に残る。
現実のヴェロニカがどんなに魅力的でも、夢の中のヴォニーは最強だろう。
果たして、夢から覚めた方がハッピーなのか、夢見たままでいた方がハッピーなのか…。
答えが出ないことが答え、なのだね。
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