風変わりなユニークな父親と、バリバリキャリアウーマンの娘とのすれ違いを描いた温かい映画です。
昨年のカンヌ映画祭を騒がし、今年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。
簡単に例えるならば、『ライフ・イズ・ビューティフル』のように、ユーモアを持った父親が、どんな状況下にいても、「前向きに生きることができる」ということを教えてくれる温かさを持ったドラマ。
眉間にしわ寄せながら、仕事を頑張っていて、何のために生きているのかなぁって疑問にもつことがある人にこそ見て欲しい、笑って考えさせられる素敵な映画でした。
以下、感じたことを箇条書き。
・言葉で伝える愛ではなく、感じさせる愛が詰まっている(父トニエルドマンは、実は娘の仕事仲間や友人関係もちゃんと見ていることに、娘への愛を感じさせる)
・人生に必要なものはユーモアであること「ここにいて幸せか?」「生きる意味って何か?」
と問うシーンからのラストシーンには感動した。
・ハリウッド的な分かりやすい展開ではないけど、最後の展開は好き。
・ほっとけない、心配するあまり、行動で愛情を表すトニエルドマンに対して、ここまで極端なのは嫌だけど、良い父親だなって感じました。
・時間が長いのにも、意味があって深い。
・映像が綺麗で、ポスター画像の「クケリ」のシーンは素敵。
・この父と娘は別れのシーンがたくさんあるんですが、そこも良かった!互いにすれ違っていながら、結局どちらも気になっているというか、だからこそ、最後の抱擁シーンがグッとくる展開になっていると思いました。
・あと、周りのキャラクターもいいですよね。秘書の女の子可愛いし、上司もグッド!
・女性監督ならではの、あの演出には、男としてはなんとも言い難いものを感じる
・それにしても、あのパーティーのシーンはやっぱり、あの父親の娘だなと思わせる衝撃的な展開でした笑 ここのシーンはぜひ観て欲しい。
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