まぬ子

午後8時の訪問者のまぬ子のレビュー・感想・評価

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)
2.4
んんーなんとも全編辛気くさい。
音楽もなく、淡々とローテンションのまま進んでいく。盛り上がりもない。
映画って、華がないといけないもんなんだなぁとしみじみ。
ジェニーに寄り添い、MVみたいに彼女の目線で進んでいく。客観的なアップでのあからさまな「見せる」心理描写はなく、後悔の念を共に体験しているような撮り方。
だから淡々と感じたのかな?

私はあまり電話にでない。居留守もよく使う。突然の電話や訪問は、身勝手で無遠慮に私の時間を奪うように思えてならないから応えたくない。
でも、この映画みたいに、敢えて無視した電話が助けを求める電話だったら?最後の電話に出てあげられなかったら?とおもうと、考えさせられる。
無関係の線引きをするのは常に自分。関係・無関係は自分次第。


病院は、患者に向き合って、応じてくれることに価値が生まれる。治してほしい/薬がほしいは二の次だとおもうな。
やたらめったらお年寄りが病院に行きたがる問題もあるけど、どれだけいい薬や診断をしようとも、応じる心のない者のくだす結果は何も治せないんだろうな。

# 88/2018
まぬ子

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