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午後8時の訪問者のsnatchのレビュー・感想・評価

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)
4.0
いつもと違うダルデンヌ監督😯
サスペンス⁈
でも、複雑な心理の機微を描くのは卓越。
あと、隙をついてくるような誰も考えないような取っ掛かりから、社会背景も浮かび上がらせ動めく人間たちを彫像していくのが上手いなあと思う。
主人公の女医さんの気持ちもわかります。こんな人の命に関わる経験はないけれど、言ってしまった事で、失敗した、伝えるべきではなかったと後悔した感情を思い出した。
彼女は、ひとつの尊い命の他に若い研修生の一生も左右させてしまう。彼女のような生身の感情も失っていない医者は貴重だ。自分の取った行動に責任を感じた以上、有耶無耶にが出来ず、決着をつけようとする彼女の生き方は、雑多な世の中に脅されるが、どう考えても彼女の行いは人間として正しいのである。最後のシーンはダルデンヌ監督先生の他の這い上がれない映画と違い、う…うつくしい✨ホッコリした☺️

それにしても外国の小さな診療所は、受付も看護師もいないし、内科外科小児科に往診に救急、診療計算もする😵彼女の質素な生活がその人柄を表しているし、ダルデンヌ監督先生は、社会の末端にいる人々と接する医者にもエールを送っているのかな…とも思った🩺
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