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わたしは、ダニエル・ブレイクのSAVのレビュー・感想・評価

4.5
ケン・ローチ監督、新作上映のタイミングでこちらが無料配信となり鑑賞。
ストレートな社会派ドラマ。所々実話風で、キッツイなー。

「万引き家族」的な既視感もありましたが、淡々とした描写に「フルートベール駅で」を思い出しました。誰が悪い!ってハッキリ言われると構えてしまうので、大変好感が持てます。(ハッキリ言ってる作品ですけど)
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」くらいキツかったけど、あんな大袈裟じゃないからオススメもしやすい。

尊厳と敬意、システムと公共の福祉。
イデオロギーや環境によって対立しがちな問題ですが、うーん。解決は難しいけど、対話を重ねて改善していく方を選びたいなあ。

穏やかに笑い、静かに怒り、眠る様に諦める。ブルショット・ジョブ問題は単純にイヤだけど、なんとかならんもんですかね。とりあえず身近な人たちには優しくフェアでありたいものです。

別に拳を振り上げろとは言わないし、無理はよくないと思いますが、下を向いているなら顔を上げるだけでも少し変わるよと思わせてくれる素晴らしい映画でした。観て良かったです。
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