こーたろー

わたしは、ダニエル・ブレイクのこーたろーのレビュー・感想・評価

4.0
私はダニエルブレイク、人間であって犬ではない。
紋切り型のお役所対応は英国でも。
英国の給付制度、お役所対応に一石を投じている作品。
不正受給者を取り締まるための制度とはいえ、真面目に働いてきた正直者に対しても融通が利かない、たらい回し、前例を作らないの一点張りは、バカにしている。
明日は我が身ではないと信じているからか。
他方、権力者に対しては媚び諂わず、隣人には優しく手を差し伸べる主人公の生き様は、物語に温かみを残すが、予定調和では終わらない...
ハッピーエンド厨ではあるが、凄惨な現実に目を背けてはならないだろう。