バナンザ

わたしは、ダニエル・ブレイクのバナンザのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

役所のデジタル化された対応とダニエルの人間味のある優しさが対比的で印象深い。

融通が利かず本当に必要としている国の支援が届いていない現実はイギリスだけに限ったことでない。映画に登場する、シングルマザーの実態や貧困者の生活、福祉制度を利用できないという四面楚歌の悩みは日常では感じることの出来ない現実である。

映画の主張を最も抽象的に表現したのは、ダニエルの質問だと思う。
[サメとココナッツのどちらが多くの死因となってるか。——ココナッツ。]
脅威のされずに、世間から良しとされているものが多くの人々を死もしくは精神的に悪影響を与えることを表現しているのではないか。

映画内で電話番号が多く出てきたが、デジタルとアナログの境界に存在するのが電話なのではないかと感じた。「繋ぐこと」が必ずしも救いになってるとは言い難い。
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