ねぎおSTOPWAR

ローサは密告されたのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ローサは密告された(2016年製作の映画)
3.5
イメージフォーラム渋谷にて公開二日目。年配の方が多く、2/3くらい入っていたでしょうか。私初のフィリピン製作映画です。これからもっと色々な国の映画がやってきて欲しいです。
さてストーリーは〈あらすじ〉の通りで、ある日の夕方から翌日の夜までの、ローサの一家に降りかかる濃密な時間の話。今の日本人がここに置かれたら、当然のごとく生きていけないはず。タフな街、マニラ。そしてしたたかで、かつ寛容な人々。なんだかんだ言いつつ優しいんですよね。だからこそ最後のお団子食べているローサが悲しい。汗なのか涙なのか、〈貧しくとも力を合わせて笑顔の一家〉を眺めている表情が・・。

何よりも警察の腐敗は「日本で一番悪い奴ら」を超越。もうギャングです。今の大統領のもと、社会がより良くなることを願います!

また撮影ですが、これは意図的なのか?酔うほどに揺れるカメラ。ステディカムを使わないのは予算の問題かリアリティ追求か?
あとフォーカス合わさないのも意図かなあ?ぼんやりした状態の視点が合わない感じを表現しているとしたら秀逸です。