dowaikiは家にいる

ラビング 愛という名前のふたりのdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

3.0
〜子は鎹(かすがい)〜

『ミッドナイト・スペシャル』の余韻残る中(いつまで引きずっとんねん俺)、ジェフ・ニコルズ監督最新作?を確認。

ジョエル・エドガートンの金髪短髪は角度によってはつるっぱげかと思うような光り方して吃驚するよな〜などと気が散ってしまうほどに、
起伏がない…
実話ベースの物語。
アガるシーン全部抜いた。みたいな。
いつものスリリングが全くない。そういうんじゃないんだな。監督に思うところがあるテーマなのか?
苦難の道、でもなく、貫くアワラブ!でもなく。「なんで一緒に居たらあきまへんの?」ってひたすらに問うてる感じ?

子どもの存在が大きいと思うのだな。州に否定された存在が「ここにいる」という事。他人である夫婦を繋いで一つの「家族」にする存在。「何も間違っていない」と確信できたらもう折れようがない。強いよ。

「俺らって、今って、幸せやなー」じゃなくて。
自分としたらいたって自然な成り行きでそうなってる事が禁じられてる状況、とか、意識すらしたことないままに受け入れている制度、とか、探せば目を向ければそのへんにゴロゴロあるわけで。全く例が思い浮かばない俺は馬鹿幸せではあるんだけども、そうじゃなくて。一個一個ブロック積んでいこうぜ。水平に。
ということやんな。たぶん。

今回のシャノンおじさん眼鏡顔面の安心感はハンパなかった。登場、即、善人って分かるってすごい役者よ。