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ラビング 愛という名前のふたりのprddのレビュー・感想・評価

4.5
ジェフ・ニコルズの映画大好き。
観るといつもなぜか「ボレロ」やバッハを思い出す。音楽の映像の絡みがとても好き。同じ旋律から気づかないうちに和音と違う音やリズムが積み重なる。ラストは心地よいユニゾン。そんな感じ。モーツァルトやベートーベンの激情にはない、理性的で抑制された、しかし何より熱い。
幼き時より培われた、人が人を受け入れる感覚はとても大切。だからこそ、我々は偏見のない人を育てる義務がある。そして、間違った受容を持って育った人を、頭ごなしに非難するのではなく、気の長い対話をもって律するべきなのだな、と、昨今のトランプのことやら世界のことを思いながら見た。hateする人をhateしてはいけない。リチャードも環境が違えば、白人史上の方に入ってたと思うから。アフリカ系の友達たちの言葉が真実だなぁ。
ラストの実物の写真が素晴らしい。アメニモマケズのように、リチャードのように生きたいと願う。
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