ドクバリ

お嬢さんのドクバリのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.0
完全に騙されました、2回くらい騙されました。
面白かったです。

トレーラーとかを見る限りでは、1939年の日本統治下の朝鮮を舞台とした詐欺師の話で、「世間知らずのご令嬢を騙して大金せしめようぜ」的なある意味“コンフィデンスマンJP"みたいな話なのかと思ったのですが、、といった具合です。

騙されたって気づいてから、「そうだった、この映画、パク・チャヌクの映画だったわ、、」と思い知らされた次第です。
初見でトリックを見破るのは不可能だとしても、随所にヒントを散らばしてくるあたりはなかなか粋な演出でした。

原作はサラ・ウォーターズの"荊の城"らしいです。
この作家さんについては名前くらいしか知らなかったのですが、レズ系が得意な作家さんらしく、そのへんが劇中にもかなり反映されていたようです。
また、劇中の女性同士の性描写については魅力的かつ官能的で、、まぁ平たく言えばかなりエロかったです。
自身の経験として、レズ系の絡みがある映画を見てもそれほどエロいと感じたことは今まで無かったのですが、そのあたりは流石、ストレートな表現を得意とする韓国映画、といったところでしょうか。

他にも春画だったり、勉鈴と呼ばれる性具だったりとエロ満載の本作だったのですが、ただ一つだけとても残念だったのは、劇中の韓国人俳優さん達の日本語が割と聞き取れなかったことです。(日本語のセリフにも字幕欲しかった、、)
そこはネイティブジャパニーズとしては悔しいところだったのですが、英語圏の方がネイティブじゃない人の英語を聞くときはいつもこんな気持ちなんだなぁ、と思うとなんだか胸に込み上げるものがありました。
ドクバリ

ドクバリ