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お嬢さんのakariのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
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何回も騙されました。「秀子を世間知らずだと思っただろう。とんでもない、和泉秀子お嬢様に関して申し上げるなら、あの方は最初から…悪いアマだ」誰が何を考え裏工作をしているか、誰が誰を愛しているのか。展開がくるくると変わっていくミステリーが面白く、飽きずに見入ってしまいました。和洋館の不思議な空気感が物語に引き込んでくれます。意外にもコメディなシーンがしっかりあって楽しく見ることができました。秀子お嬢様がお美しい。ドレスも着物もよく似合うし、肌もスベスベでうっとりしました。印象的に映される背中が綺麗でした。スッキのリアクションが度々大きいのが可愛かったです。
秀子と伯爵の初夜の、秀子の流れるような一連の動作が美しかったです。最後に血を垂らすのは余裕すら感じられました。秀子の叔父が本当にただのエロおやじだったのが面白かったです。この人の性癖は別に知らなくていいんですけど、なんか説明してくれてました。
最後の秀子とスッキのラブシーン、二人ともただただ楽しそうなのが良かったです。朗読の時から鈴のやつが気になっていたので、予想外に最後に回収されて高まりました。目を合わせて微笑むのが幸せそうでこちらまで嬉しくなります。鳥籠の中にいたお嬢様がスッキに手を引かれて自由な世界へ飛び出していく。官能的なのに清々しい気持ちになれる良い映画でした。
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