千利休

お嬢さんの千利休のレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.6
戦間期の陰鬱、日本の昭和の時代劇特有のぬるい空気感、気味の悪いカタコトの日本語、これら全てが"変態"と結びつき極上の気持ち悪さが創り出されている。これに相応する生ぬるさはなかなか見当たらないであろう。成人指定を頷かせるあまりにも直接的すぎる表現もあるのだが、それすら絶妙ななにかで"正しい"と思わされてしまう。この変態性は、ただ受け入れることしかできない。それでいて、映画としてちゃんと存在している。鬼才パク・チャヌク、あっぱれである。
千利休

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