ツネイシ

セールスマンのツネイシのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
3.8
相原コージの漫画で奥さん?が
でるエピソードの主人公みたい
にモヤァ〜〜ってなったまま
映画館から出た。

そのモヤァ〜〜が今もずっと
続いている。

引っ越し先で奥さんが災難に
あった事から家庭環境が崩壊
しそうになった夫が、自力で
犯人捜しをして復讐しようと
するんだけど、犯人が彼の
望んでいたような奴じゃなく
て………。

ここまで粗筋書いてる段階で
奥さんとは復讐や事件化するか
サッパリ忘れるかでずぅっと
モヤモヤする遣り取りが続いて
る訳ですよ。

完全に主人公の夫に共感して
観てたので彼の苛立ちや怒り
俺も被害者だよ!と、叫びたい
気持ちは凄く分かる。

じゃ悪鬼となって犯人を
追い込んでいけるかって
いうと無理なのも分かる
……。

物語は事件の真相は分かって
も夫婦に生じた歪みや疵が
完全に回復することは無い
と語って終わってるので、
スカッとするとこゼロで
ミステリ サスペンスとして
楽しむ映画じゃない。

けど今もモヤモヤしながら
色々考えさせられてる。
ツネイシ

ツネイシ