うえびん

オリ・マキの人生で最も幸せな日のうえびんのレビュー・感想・評価

3.9
恋する拳闘士

2016年 フィンランド作品

『コンパートメントNo.6』の
ユホ・クオスマネン監督の1作目

1962年
50年前の実話を基にした物語

モノクロの映像がハマって
過去の世界観がリアルに感じられる

何気ない会話劇と場面展開
自然な描写に
すぅ~っと作品世界に惹き込まれる

水辺の場面
自転車で移動する場面
自然や乗り物を使った描写が印象的

世界王者と良き夫

オリが求める2つのもの

闘いの目と恋する目
オリの目の色の変化が面白い

フィンランド国民の期待
パトロンの期待
マネージャーの期待

オリを取り巻く人びとが求めるもの

「私は何も求めてない」
そういうライヤの期待

一方の期待は失望に変わったけれど
一方の期待はいかに…

ここではない何処かへ

最後の場面に
奇しくも
『コンパートメントNo.6』と
まるっきり同じ言葉が浮かんだ
うえびん

うえびん