エマニュエル・デュボスとガブリエル・バーンって組み合わせは悪くなかったけど、撮り方に一貫性も叙情性も無くてまるで好みじゃなかった。

駆け足で見てしまったので、またじっくり見てみたい。

なんて刹那的な大人の恋なのだろう！『二十四時間の情事』という映画があるが、これはまさに12時間の情事、という名が相応しい。
手を繋ぐ恋人たちや母親に寄り添う子供がいる車両から飛び出して、名も知れない彼の元へ向かう。現在の彼女の心境を見事にというよりむしろ直接的に表している。

ラスト、2人の未来を予感させる演出があるのだが、2人はもうこの先会うことはないだろうと思う。あの彼なら、短時間でも愛した女を不幸にする選択などしないはず。