カツヤ

藍色夏恋のカツヤのネタバレレビュー・内容・結末

藍色夏恋(2002年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

体育館、プール、制服、海、自転車!と青春の記号揃いまくりで爽やかな映画だった〜。『ユリイカ』でも言われていたように、同性愛感情を青春における一過性のものである可能性を含んだ描写は前時代的でもあったけど、若さ故の自身の感情に対する整理のつかなさがクーロウの理不尽な行動の数々に現れていてよかった。主人公2人の本気で他者とぶつかり合う態度(劇中には身体的なぶつかり合いもあったけど)こそが2人を主人公たらしめるものだったと思う。台湾ニューシネマでは長回しや色彩などが印象的だけど、この作品はどちらかというとむしろ短いショットが多くて見やすかった。

2回目 2023.07.08(loneliness booksにて)
みんなでプロジェクターで観るの視聴覚室みたいな気分でよかった Blu-rayの画質で大画面で観ると余計に夏を感じた
最後の「あなたの3年後、5年後の姿は見えるけど私の姿は分からない」みたいな台詞が印象的だった。
普遍的な成長物語でありながらも、異性愛規範の中でセクシュアルマイノリティがいかにしてアイデンティティを獲得していくかの物語でもあると思った
カツヤ

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