このレビューはネタバレを含みます
沖縄戦の中でも激戦だったとされる「高田高地」が「ハクソーリッジ」。戦闘シーンが生々しく、肉片や腹わたが飛ぶエグいシーンが次々襲いかかる。地上戦しかも至近距離の戦いってすさまじいと実感（実感？なのか？）。前半で主人公の来歴をしっかり描くことで、偏屈にも思える彼の確固たる信仰の強さや、仲間を「もう1人だけ」「もう1人だけ」と助けつつイッちやってる目でロープをつかむ感じが際立っていた。そして壮絶な戦いのシーンがその分少なくなったという意味でもメンタルが救われた。
ただこれが沖縄で起きた「事実」ではあるけど、「舞台が沖縄だった」のであって、「沖縄戦の映画」というと誤解が生まれそうな気もする。どうやら脚色は少ないようだが。あとキリスト教的な基礎知識がないと彼の気持ちは「行きすぎたヘンな人」に見えるかも。
メル・ギブソンはドSなのかドMなのかもわからなくなってきたw そしてイーストウッドを超えられるのかというと・・・果たしてどうでしょうね？
