ゾンビ将軍

ハクソー・リッジのゾンビ将軍のレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
メルギブが自分の信念に忠実であろうとして撮りたい映画を撮ったんだろう。

しかし、その信念の軸は「反戦」ではなく「信仰」なのではないか、と自分は思う。

主人公は「非殺」の戒律を守りとおすことで天国へ召されるのでしょう。
しかしすぐ横にいる戦友たちは、日本兵と血みどろの殺し合いをしている。
かれらは聖書の掟をやぶったから、地獄へ堕ちるかもしれない。
そのことについて、主人公はどういう心の折り合いをつけているのか?

戦争という殺し合いと聖書の「殺すなかれ」という教えが矛盾せず成立できるのか?

自分もそのことを映画で説明してくれるのだろうか、と期待して観たのだが、答えは得られなかった。

「信仰を貫くことで得られる栄光」むしろこちらの方はとても強く感じられた。

ちなみにこの映画、沖縄では公開されてません。
また、封切日6月24日は沖縄慰霊の日の翌日です。
ゾンビ将軍

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