キリスト教による"汝殺すなかれ"という戒めを胸に、そして字の如く聖書を胸に抱き、戦場へ武器を持たずに衛生兵として赴く。人を殺す為ではなく人を救う為に。
宗教が云々という事ではなく、彼の個人的な信念がその行動を起こさせている。それが良くも悪くも独りよがりというかエゴというか、人を救いたいというまごう事なき聖性を持ってはいるがそれが戦争という状況において為す判断であるのかというと何とも言えない。勿論、戦争であれ銃を持って人を殺すことが素晴らしいとは言わないが、彼に関してはただの駄々っ子を美化し過ぎている感は否めない。
しかしこの作品、戦闘シーンが素晴らしい。
戦争映画好きとしてはどのカットを持ってしても凄まじい迫力で釘付け。アドレナリン出まくり(笑)
爆破や人体損傷の描写も凄惨さを極め、映像のクオリティという面でとても感動した。戦闘シーンに関しては過去一番かも知れない。
