デンマーク産のゾンビ映画です。ゾンビ映画なんですが、ゾンビは後半まで出てきません。前半は閑静な住宅街が不穏な空気に包まれて突然現れた軍隊に隔離されたり徐々に日常が崩壊していくさまが丹念に描かれていて、緊張感たっぷりで良かったですね。
本作のゾンビはノロノロタイプですが(追い掛けてくるときは若干小走りですが)光に反応するという特性でこれを利用して花火を打ち上げて脱出しようとするさまは面白かったです。「ランド・オブ・ザ・デッド」以来の花火を見つめるゾンビですね。
後半のどんどん追い詰められていく絶望的な展開は正統派ゾンビ映画という感じで良かったです。
ウサギのスープの下りはちょっと笑っちゃいました。
主人公の起こした行動のせいで後半大変なことになっていくので主人公にあんまり感情移入はできなかったですね。自分たちはのうのうと逃げ延びるし。
ゾンビはほとんど出てこないのでゾンビファンとしては物足りなくて不満が出る人もいると思いますが、個人的には緊張感感じられて好きなゾンビ映画ですね。
