【ほどほどの喜劇】
喜劇としてはまあまあの出来かな。笑い転げるというところまではいかなかった。
最初、エスキモーみたいな女性が出てきて、夫の話をしようと言うのだけれど、そこから話はがらっと変わってしまう。でも最後になると最初の設定に強引につなげちゃう。そこんとこが面白い。
喜劇だから女優の容姿の話をするのは野暮かも知れないけど、フィオナ・ゴードンって女としての魅力が全然感じられないな。まあ、だからこそのコメディアンなのかも知れないけど。
主人公夫妻が住んでいる家の外見が、ちょっとおとぎ話風で、映像面で印象的。架空の家のようでもあり、しかし現実にもありそうでもあり、フィクションと架空の中間を浮遊しているみたいな感覚になれる。そもそも喜劇自体がそういうものだと考えるなら、映像の作り方はいい線行ってるということになるのかな。笑いのネタは必ずしも新しくないという気がしたけどね。