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「アイスバーグ!」に投稿された感想・評価

夏ですね~22

往年のサイレント映画に源流を感じる、台詞に頼らない運動重点主義の秀作。
小品ながらハート鷲掴みのシュール・コメディです。
本業は道化師であるドミニク・アベルとフィオナ・ゴードン。
ブルーノ・ロミは元道化師を生業としていたらしい。
詳しくは、是非【アベル&ゴードン】で検索してみて下さい。
近い将来ブレークするような気がします♪

うっかりミス(ヘタすれば死んでる)でパート先の冷凍庫に閉じ込められてしまったことをきっかけに、トラウマになるどころか【寒さ】に抑えきれない恋心を抱いてしまうようになった人妻(夫・子供2人)のお話。
非情に優れたマイムのテクニックを駆使した、次から次へと繰り出される小ネタがツボってツボって仕方なかった。
固定カメラからのロングショットでも小ネタ炸裂!
尋常ではないクラウン・スピリットを感じます♪
wikiに書かれている似通った作風の監督以外に、夏ですね~⑬で書いた「ツバル」に共通する空気感もあります。

本作一般公開のためにも、本日より公開の「ロスト・イン・パリ」には興行収入・評価共に頑張って頂きたい!

https://youtu.be/z0ams_um4Bw
☆☆☆★

冷凍庫に閉じ込められた女性が、そのトラウマを克服…と言うか、その寒さに“恋”してしまう!
あり得ん!あり得んぞ(笑)
これを台詞を極力削ぎ落として、サイレントコメディの様に映画は進んで行く。
カメラは常に固定され、その画面の範囲内で役者は演技をして行く。カメラが唯一動くのは、実際固定出来ない海岸の場面だけ。夫婦仲が冷え切ってしまい、妻は北へと逃げる。そんな変則的なロードムービーと言えるのか。

サイレントコメディ的な動きによる、終始ベタな笑いを振りまく2人。中盤で奇妙な三角関係に発展しては、正直ちょっとダレる。主題と言える寒さへの憧れがないがしろになる辺りや、突然にシモネタに行く場面等も「どうかなぁ?」とは思う。それでも最後は上手く纏めたんではないでしょうか。

(2010年8月1日TOHOシネマズ・シャンテシネ2)