DJあおやま

PARKS パークスのDJあおやまのレビュー・感想・評価

PARKS パークス(2016年製作の映画)
3.6
開園100周年を迎える井の頭公園を舞台に繰り広げられる、青春音楽映画。この手の映画は、もちろん期待しないわけにはいかず。

50年前オープンリールに録音された“ある一曲”の続きを作るという、なんともロマンチックなストーリー。そして、音楽監督を務めるのが、トクマルシューゴ。期待通り、劇中に登場する音楽はどれも素晴らしく、なかでもキーとなる楽曲「PARK MUSIC」は素晴らしかった。
橋本愛、染谷将太はもちろん、キャストに申し分なく、なんといっても永野芽郁の弾けんばかりの可愛さが印象的だった。

とまあ、加点方式ならば高得点を叩き出すほどの要素を、ふんだんに含んだ映画なのだが、肝心なクライマックスの展開がなんとも惜しかった。
クライマックスにかけては文句なく、トントン拍子に話が進み、音楽が出来ていく過程を楽しむことができる。「シング・ストリート」でも味わったような、あの音楽ができあがる幸福感が蘇る。しかし、クライマックスに差し掛かると、急にテンポダウンし、妙にシリアスで、変に気取った展開が繰り広げられる。最後まで、シンプルかつ王道の展開で良かったのではないだろうか。
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