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緑色の部屋のbunrokuのレビュー・感想・評価

緑色の部屋(1978年製作の映画)
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観る機会をこれまで幾度も逃し、このたび初見。大いに戸惑いを感じる内容だったので、山田宏一さんによるインタビューを探して読んでみたんだけど、ホラー映画、ジャンル映画への言及はあるものの、アントワーヌ・ドワネル物など自伝を投影したような作品群との関連を窺わせる言及は見当たらなかった。でもほんとはそんなわけないはずで、みずからの死の予感とはいえないまでも、いずれ訪れるであろう死を想定しての物語りであり、トリュフォーにとって大きな節目の作品なんだと思う。裏切りを感じて離れてしまったかつての親友を最後まで許すことができないというエピソードが胸に刺さって涙が出る。
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