スウェーデン映画祭。老若男女取り合わせた冒険のような奇妙な“治療法”は、いわゆる共感を呼び感動へと続く道程とは程遠い全く別の路線を突き進む。独特の異様さと一種、先の読めぬロードムービーの様な緊張感と不安定感。そして迎えるクライマックスのカタルシスから見事な着地点まで一寸たりとも目が離せない…これは実に面白かった。情緒不安定なエリカ役のアリシア・ヴィキャンデルは圧巻の演技。

【記録】dvd

スウェーデン映画祭2015でユーロスペースにて鑑賞しました。
鑑賞時の邦題は「ホテルセラピー」でした。

あらすじ
出産をきっかけに精神のコントロールを失ったエリカは、グループ・セラピーに参加する。エリカは仲間たちとホテルを転々としながら毎日自分とは違う人格を演じるセラピーを開始するが…。新星リサ・ラングセット監督トラウマを抱えた人々の再生を追う。
(ユーロスペースの作品紹介ページより引用)

アリシアはもちろん、グループセラピーの仲間たちの演技が良かったです。

監督のリサ・ラングセットとアリシアは、この作品の他にもピュア(2010)とユーフォリア(2017)でも組んでいます。