メラニー・ロランが監督と主演の人間ドラマ。
登場人物ごとに章区切りされて、それがほぼ時系列にもなってて、最終的にタイトルの"養子"がただ1つの意味ではないことが分かる。
とても悲しい話やったけど上手いつくり。

物語の主人公はどちらかというとマリーヌ(ドラマモルガンの上司セリーヌ♡)寄り。
ドゥニ・メノーシェとの出会いはストーカーと紙一重でキモって思ったけど、結果アレックスは素敵な人やったなぁ。

男の子がもう可愛すぎてたまらない。
ちょっとファンタジーの要素もあっていい映画やった。

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養子として迎えられた妹マリーヌと姉リザの強い絆が、マリーヌの恋愛をきっかけに揺らぎ始めて、さらに思いがけない悲劇によって試され、そして残された人々が喪失と向き合いながら新たな関係性を模索していく姿を繊細に描いた、メラニー・ロラン監督の長編デビュー作となるヒューマンドラマ映画。

韓国ドラマのような安直な展開にはやや辟易とするものの、感情の機微を丁寧に表現している点は高く評価できる。特に、リザを演じたメラニー・ロラン監督自身の自然体で深みのある演技と、マリーンの恋人アレックスを演じたドゥニ・メノーシェの抑制の効いた熱演には目を奪われる。ロランは自身の監督作ということもあってか、これまで以上に魅力的な存在感を放っている。メノーシェは本作での演技が認められ、リュミエール賞有望若手男優賞を受賞している。なお、二人はクエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』で共演した際から、すでに本作の脚本について意見を交わしていたらしい。

タイトルにするほど強調している「養子」という設定の必要性がよくわからなかった。実の姉妹という設定でも全く支障ないように思うのだが……なにか見逃しているのだろうか？ちなみに、原題の Les Adoptés は複数形なので「養子たち」という意味になる。なぜマリーヌ一人しか養子が出てこないのに「養子たち」なのかは、最後まで見ると分かる。と言うか、複数形にすることによって、登場人物たちの将来の関係性を暗示している。

なお、本作が異なる二つの映画のように別にエントリーされているのに注意。
https://filmarks.com/movies/54653

【記録】blu ray