くじら

ビリオネア・ボーイズ・クラブのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 タロン・エガートン目当てで鑑賞。アメリカ英語バリバリでよかった。

 レオナルド・ディカプリオ主演のウルフオブウォールストリートのLA版かと思ってたらあれより結末が物騒。あっちも実話だけど、こっちも実話なのが驚き。みんなドラッグしなきゃ生きていけないのかってくらい鼻から吸引してた。
 タロンくんの悪いヤツって感じの演技が良かった。ロケットマンもだけど、今作でもタロンくんはヤク中を演じてた。

あらすじ
 中産階級に生まれたディーンはある日高校の頃の同級生で貧しかったが天才だったジョーに再会する。ディーンはジョーに自分の人脈とジョーの頭脳を使って儲けないかと持ちかける。
 再会した日、高校の同級生のボンボンたちのパーティーで投資話で失敗したジョーは考え直してBBCの話を思いつく。しかしそのプレゼンの前にディーンに紹介されたロンの家で、ジョーは金の取引で大損してしまったことを知る。しかし、ジョーは機転を利かせ一線を破り同級生のボンボンに投資させることに成功。みんなでBBCの話に乗っかる。ジョーは恋人ができ、豪邸を買う。
 実態のないままロンの小切手でどどんどん巻き込む人や金額が増えていく。しかし実はロンには金がなく他の州で罪に問われていることが判明する。騙されていたと分かったBBCは一線を超え、ロンを脅しにいくが、そこでジョーたちは弾みでロンを殺してしまう。ロンの死体を処理する。
 どうにかロンに騙されていた金の都合をつけようとBBCに入りたがっていたイラン人の青年と、その父親の財産を当てにするも、父親を見張っていたディーンが殺されかけ、勢いで殺してしまう。ディーンはジョーの恋人にロンについて問われる。
 イラン人の父親の持っていたダイヤを貸金庫から出して終わりにしようというジョー。貸金庫から出す日、ジョーは逮捕される。ディーンの告発と自分は殺してないことを主張する演技。最後2人はすれ違って終わる。

感想
 ディーンの語りで始まるのでディーンの物語なのかと思っていたらメインの詐欺師はジョーだった。でもディーンの告発で終わったので構造的にはディーンの詐欺の物語ともとれる。映画の中では2人はバディの詐欺師という関係には見えなかった。人を騙す詐欺師のジョーと、人脈を作り人を裏切るディーンって感じ。
 タロンくんの人脈が広くてチャラい?感じの演技が良かった。(自分で顔の良さを利用して〜って冒頭で言ってたのは笑った。)でもディーンも時には止めたりもしてた。ディーンが殊勝な顔でジョーにやらされたんです…って警察に訴えるのが上手い。演技の演技がサラッと、でもちゃんと演技だって伝わるのが面白い🤣
 ジョー役の人の、自信がない顔から人を騙す魅せる顔への変化が面白い。ロンを殺してしまった時の動揺や焦り、そのまま彼女の両親と会うシーンが良かった。
くじら

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